2013年6月28日金曜日

飾る収納の部屋



続いて、「飾る収納の部屋」の紹介です。


収納を増やすことをコンセプトとし、見せる収納のバリエーションを考えました。
ちょっとした工夫で、一般的なアパートを他にはないような部屋に変える方法を提案します。



居室 イメージ
















このプランの特徴は、

1.可動収納棚
入居者が自由な位置に取り付けできる棚板です。
テレビ台、パソコンデスク、本棚などとして利用可能。


















2.マグネット・黒板塗料の壁
塗料を塗るだけで、壁に磁石を貼ったり、チョークで文字や絵を描くことができます。
磁石を貼ることのできる壁は、塗装し、部屋にアクセントを加えます。



3.窓上の棚
窓の上に棚板を設置し、小物やポストカードなどを飾るちょっとしたディスプレイスペースに。
 



ブルーの壁の例。収納の扉が黒板になっています。

















全体的に壁の自由度が高くなっています。
住む人の個性を発揮できるような空間を目指しました。





(文=鈴木いづみ)

人が集まる部屋

まずは、「人が集まる部屋」の紹介です。
 

はじめに、人が集まる部屋というコンセプトを設定し、
どのような部屋に人が集まるのかを考えました。
そこで、座ってくつろげる、集まれる人数を特定しない、
茶の間のような部屋を提案します。



居室全体イメージ


















玄関から見たイメージ


























このプランの特徴は、


1.畳フローリング
畳といえば、傷や、家具を置くことによってできる跡などがデメリットですが
畳フローリングは取り外し、交換が簡易的であることがメリットです。


 































2.自由な壁
壁には有孔ボードを貼り、棚を可動式とします。
自由な活用が可能となります。







 3.玄関脇の工夫
何もないスペースができてしまうほどの広めのスペースに
棚を設えることによって、有効活用。
また、玄関脇にマグネット塗料・黒板塗料を塗った壁を設けます。
目隠しだけでなく掲示板としても使用できます。



















畳敷きの、新しいスタイルを提案します。


(文=庄司はるか)

選ばれたプランは…

6月26日、オーナーさんへのプレゼンテーションが行われました。



















まずは、「人が集まる部屋」班のプレゼン。
フローリングを"畳フローリング"にすることによって、
集まる人数や寛ぎ方を特定しない、
新しい"和"のスタイルの提案です。

 


















次に、「飾る収納の部屋」班。
マグネットをつけることができる壁と、
黒板塗料を塗った2つの壁のコントラストが印象的。
大容量の可動式収納棚が特徴の、
実現性があるプランです。




















最後は、「部屋の中に部屋」班。
普遍的なワンルームに、個室をつくる提案。
収納の少なさは、可動式収納棚で解決。
加えて、ホワイトボードの壁など、
アイディア賞のプランです。




緊張感漂う中、3班のプレゼンが行われました。
とうとう、バリューアップ原状回復プロジェクトの方向性が定まります。


オーナー、千歳不動産、馬場先生、院生による会議の結果・・・



今回は
「飾る収納の部屋」、「人が集まる部屋」の
2つのプランが選ばれました!


「飾る収納の部屋」は
シンプルさ、空間のクオリティの高さが評価のポイント。
実用性の高さから、汎用化できるのではないかという提案まで!

「人が集まる部屋」は
畳フローリングを実験的に行ってみたい、
挑戦してみたい、という気持ちから選ばれました。
見積もり次第で実現が可能、ということです。






次回の記事から、それぞれのプランの紹介をします。
こうご期待です!



(文=庄司はるか  写真=遠藤直人)

2013年6月25日火曜日

企画書作成中

今年も動きだしたバリューアップ原状回復プロジェクト。

明日はとうとう、オーナーさんへのプレゼンテーション。
現在は企画書を作成している最中です。

CGを駆使し、オーナーさんへ空間の魅力を伝える 「部屋の中に部屋」班。





















男3人の、「部屋の中に部屋」班。なにやら楽しそうに相談しています。




















実測から約一か月。
1,2,3年生の3~5人で、3つの班に分かれて案を考えました。
コンセプトはそれぞれ、

「人が集まる部屋」

「飾る収納の部屋」

「部屋の中に部屋」

明日のプレゼンテーションが終わると、
本格的にバリューアップ原状回復プロジェクトがはじまります。

1つの案が選ばれるか、3つの案から良いところを抽出した新たな案が生まれるか・・・
こうご期待です!


(文・写真=庄司はるか)


2013年6月12日水曜日

今年もはじまります。


一昨年、昨年と実施した「バリューアップ原状回復プロジェクト」。
今年もプリマヴェーラの一室をリノベーションします。
(前回の記事 82 バリューアップ原状回復プロジェクトvol.2


今、ワンルームマンションは、どれも同じような内装の部屋ばかりです。
退去後に行われる壁紙更新などの原状回復工事は、貸す側の目線だけで行われます。
そのような空間は住まい手には少し物足りないもの。

バリューアップ原状回復プロジェクトでは、原状回復工事に、
貸す側目線ではないちょっとしたアイディアと費用を加え、空間を魅力的にします。

今までのバリューアップ原状回復プロジェクトはこちらの二つ。



「アトリエ型ワンルーム」2011



「縦型ワンルーム」2012

今年も動き始めたこの企画。
先日は、実測を行いました。
山形R不動産に入りたての1年生も参加し、
複数のグループに分かれ、部屋の隅々まで測ります。



玄関から入ってすぐのスペース

       

一畳ほどの収納。



野帳。(実測したその場で寸法を書き込んだもの)


































このような典型的なワンルームが、どのような変貌を遂げるのでしょうか。
ちょっとしたアイディアを加え、魅力的な空間を提案していきます。
こうご期待です!

(文=庄司はるか)